アート

鉄と海苔

2024.3.23-5.26 ※火・水定休(4.30・5.1は除く) | 君津市

海苔の養殖で栄えた君津だが、1961年の製鉄所稼働開始に合わせて漁業権が放棄され、北九州の八幡を筆頭に各地の製鉄所から2万人規模の労働者が移住した。また初期の海苔の養殖では「ヒビ」と呼ばれる漁具を使って海苔を収穫しており、その素材に用いられていた「マテバシイ」も、元は九州南部や南西諸島に自生する日本固有種である。海苔も鉄も人間の生活のための産業で、偶然にも、マテバシイと労働者は九州地方から移動して土着し、やがて君津の風景の一部となった。その年月を想起させる作品。

君津市/八重原公民館
• 公開時間:10:00~17:00(火・水曜日定休)
• エリア鑑賞券:500円(個別鑑賞券300円)
• 所在地:君津市南子安9-17-2
• アクセス:路線バス「八重原局前」徒歩3分
• 駐車場:八重原公民館、八重原小学校(君津市南子安9-17-1、会場隣)
• 無料周遊バス:[平日]西コース [土休日]西コースA・C、東西横断コース

1960年代に製鉄所が進出して町の風景が一変、全国各地からの移住で人口が急増しました。八重原周辺は、移住者増加による強い影響を受けた地域の一つで、数多くの団地が建設されましたが、現在は住宅街に置き換わりつつあります。大きく発展した市街地に対し、内陸部には房総丘陵の大自然が広がっており、豊富な湧き水が数多くの酒蔵や全国有数の「水生カラー」の生産などを支えています。また、高品質な在来大豆の「小糸在来®」、清和地区の自然薯なども有名です。