アート

五十嵐靖晃

日本

1978年千葉県生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了。人々との協働を通じて、その土地の暮らしと自然とを美しく接続させ、景色をつくり変えるような表現活動を各地で展開。アートとは自然と人間の関わりの術であり、この時代、多様な人々をつなげるものとしてあると考える。2005年にヨットで日本からミクロネシアまで約4,000㎞を航海した経験から“海からの視座”を活動の根底とする。
代表的なプロジェクトは、樟の杜を舞台に千年続くアートプロジェクトを目指す《くすかき》(福岡県/太宰府天満宮/2010~)、漁師らと共に漁網を空に向かって編み上げ土地の風景をつかまえる《そらあみ》(瀬戸内国際芸術祭2013・2016・2019)、山間に暮らす人々と協働し湖と雲を組紐で結ぶ「雲結い」(北アルプス国際芸術2017)、南極にて子午線を糸に見立て世界各地の人と組んだ紐で共に凧を揚げる《時を束ねる》(南極ビエンナーレ2017)、古くから伝わる民間信仰をアート作品として再構築し後世に受け継いでいくことを目指す《海渡り》(熊本県/つなぎ美術館/2021~)など。