ニュース

2024.05.22

一部週刊誌報道について

この度、週刊誌において報道された件及び同記事がネットニュースに再掲載された件について、内房総アートフェス事務局として深く遺憾の意を表明いたします。 報道内容に関しては事実と異なる点が多く含まれており、その結果、ご支援・ご協力いただいた皆様、内房総5市の市民の皆様におかれましては、多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。 本芸術祭の計画や予算については、当事務局と開催各市が連携し、十分な協議と審査を経て、適切に決定しております。また、芸術祭実施に係る運営は適正かつ透明性を持って行われていることを強調いたします。 本事業の総合プロデューサー兼実行委員長である小林武史氏は、内房総5市及び千葉県の豊かな文化と未来を支えるために、LIVEアートの企画・演出のみならず、民間から多額の寄附を募る活動や私財を投じた社会貢献活動に尽力しております。 芸術祭事務局として、引き続き内房総5市及び千葉県の文化振興と地域活性化に貢献するため、誠心誠意取り組んでまいります。 ご支援・ご協力いただいた皆様、内房総5市の市民の皆様におかれましては、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 内房総アートフェス実行委員会事務局

2024.05.15

終了:柴原エリアを中心に歩くガイドツアー開催!山武市百年後芸術祭

※予定数に達したため予約受付を終了とさせていただきます。※ご予約いただいた方へは、後日ご案内メールをお送りいたします。 山武市百年後芸術祭では、クリエイティブ・メディエイター花岡美緒によるガイドツアーを開催いたします。JR成東駅周辺エリア、柴原エリア、山武市歴史民俗資料館エリアの3つのエリアを、アーティファクトを中心に紹介しながら徒歩で巡ります。(各エリア間の移動は無料巡回バスになります。) ©︎kenji Agata ■ ガイド:花岡美緒(クリエイティブ・メディエイター) ■ 開催日:2024年5月18日(土)■ 開催時間:10時〜12時35分■ 参加費:芸術祭の観賞チケットが必要となります。当日券のみ販売。■ 人数:先着10名 ※事前予約制■ 予約〆切:5月17日(金) 17時 ※定員に達次第ご予約を締め切らせていただきます。■ ご予約:※予定数に達したため予約受付を終了とさせていただきます。予約が完了した方は、5月17日(金)に予約完了メールをお送りいたします。 ■ 持参するもの:歩きやすい服装■ 会場:JR成東駅周辺エリア、柴原エリア、山武市歴史民俗資料館エリア■ 受付:10時 成東駅前観光交流センター前集合■ 駐車場:JR成東駅周辺エリア 一般駐車場 ■ 行程:10:00 成東駅前観光交流センター前集合※特設受付にて予約確認、チケットのご購入をお願いいたします。 [JR成東駅周辺エリア]10:05 伊藤左千夫歌碑鑑賞10:15 JR成東駅発 <無料巡回バス> → 柴原エリアへ [柴原エリア]10:25-11:55 柴原エリア散策11:57 柴原エリア発 <無料巡回バス> → 資料館エリアへ [山武市歴史民俗資料館エリア]12:10-12:35 山武市歴史民俗資料館、伊藤左千夫歌碑鑑賞12:35 山武市歴史民俗資料館エリアにて解散 ・梅田哲也パフォーマンスをご予約の方は会場まで徒歩で移動します。 <徒歩15分>・梅田哲也パフォーマンスをご予約されていない方は、他エリアのご鑑賞をお楽しみください。 <モデルコース>成東・東金食虫植物群落、九十九里エリアを鑑賞する12:35 山武市歴史民俗資料館発 → 成東・東金食虫植物群落 <徒歩20分>14:30 食虫植物群落入口発 <無料巡回バス> →九十九里浜エリアへ16:30 九十九里浜エリア発 <無料巡回バス> →JR成東駅へ ■ 注意事項※先着順となります。定員に達し次第、申込を締め切らせていただきます。※1回の申込につき、1名様までご予約いただけます。※予約完了後の変更やキャンセルはできません。※未就学児は予約不要です。※鑑賞者を含む会場内の映像・写真が公開されることがありますので予めご了承ください。※身分証明書のご提示をお願いする場合がございます。お名前とご住所がわかる公的な身分証明書を必ずご持参ください。※雨天による日程変更の際には、予めオフィシャルホームページなどでお知らせをします。※天候により演出内容が一部変更になる可能性があります。※徒歩でのご移動が多くなりますので、スニーカーなど動きやすい格好でお越しください。 柴原エリアを中心に歩くガイドツアー 詳細はこちらから

2024.05.15

終了:大塚諒平ワークショップ「100年後あける梅干しを漬ける」開催!山武市百年後芸術祭

山武市百年後芸術祭では、参加アーティスト大塚諒平によるワークショップ「100年後あける梅干しを漬ける」を開催いたします。自分が食べることのない梅干しを100年後の人のために漬けるというちょっとした希望を、梅干しというタイムカプセルにのせて100年後の人へ贈り物をしてみませんか?参加アーティスト大塚諒平とアートのお話をしながら九十九里浜エリアを歩き作品観賞を行い、最後に梅を漬けるワークショップとなります。みなさまの手で梅が漬けられた壺は、山武市内に保管され100年後の未来へ託します。 ©︎mio hanaoka 大塚諒平1992年 東京生まれ。2022年 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。身体の経験に興味がある。最近のテーマは「現実はどこにあるの?」、「実感と情報、ちぐはぐな身体」。https://www.ryoheiotsuka.com/https://www.instagram.com/ryohei.otsuka/ ■ 開催日:2024年5月19日(日)■ 開催時間:13時〜14時■ 参加費:芸術祭の観賞チケットが必要となります。当日券のみ販売。■ 人数:先着20名 ※事前予約制■ 予約〆切:5月17日(金) 17時 ※定員に達次第ご予約を締め切らせていただきます。 ■ 行程:12時45分〜 九十九里浜エリア受付にて予約確認を行います。    13時〜14時 ワークショップを行います。■ 集合場所:九十九里浜エリア受付■ チケット販売場所:成東駅前観光交流センター、九十九里浜エリア受付■ 駐車場:九十九里浜エリア一般駐車場 ■ 注意事項※先着順となります。定員に達し次第、申込を締め切らせていただきます。※1回の申込につき、4名様までご予約いただけます。※予約完了後の変更やキャンセルはできません。※未就学児は予約不要です。※鑑賞者を含む会場内の映像・写真が公開されることがありますので予めご了承ください。※身分証明書のご提示をお願いする場合がございます。お名前とご住所がわかる公的な身分証明書を必ずご持参ください。※雨天による日程変更の際には、予めオフィシャルホームページなどでお知らせをします。※天候により演出内容が一部変更になる可能性があります。※砂浜を歩きますので、スニーカーなど動きやすい格好でお越しください。 大塚諒平ワークショップ 詳細はこちらから

2024.05.13

終了:『百年後芸術祭-内房総アートフェス-』をめぐる、特別なライド。

百年後芸術祭-内房総アートフェス-と千葉を拠点とするコミュニティカフェ「OIKAZE」がコラボし、房総の豊かな地形を背景にアートをめぐる特別なライドを開催します。 アート作品のみならず、内陸から海まで房総の豊かな地形を自転車で駆け巡り、日常から離れた深いリフレッシュをご満喫ください。 イベント概要 主催 :OIKAZE – BIKE WITH COFFEE日時 :2024年5月18日(土)9:30〜16:00集合場所:クルックフィールズ(千葉県木更津市矢那2503)コース:走行距離67.1km / 獲得標高463m(クルックフィールズ→八重原周辺[君津市]→富津岬周辺→木更津駅周辺→クルックフィールズ)※地図や詳細はLOVE CYCLISTのHPをご覧ください。参加費:作品鑑賞パスポートまたはエリアごとの鑑賞券(現地支払い)・クルックフィールズ 500円+入場券 800円・木更津駅周辺エリア鑑賞券 500円・富津岬周辺エリア鑑賞券 500円※ランチ等の飲食は参加者の自費になります。 申し込み こちらのフォームからお申し込みください。

2024.05.09

終了:九十九里浜エリアで夕暮れ映画上映会開催!山武市百年後芸術祭

山武市百年後芸術祭では、夕暮れ映画上映会を開催いたします。50年前の千葉の⾵景を、民俗文化映像研究所の映像で思い返すプログラムです。 ©️Kenji Agata ■ 上映作品 『マイワイの社会』民俗文化映像研究所 / 1988年 / 上映時間42分マイワイは房総半島の漁村で大漁のお祝いに網主から船の乗り子に配られた反物。マイワイをめぐる漁村の生活や習俗、絵馬などの資料のほか、マイワイを染める工程も記録。 『舟大工の世界』民俗文化映像研究所 / 1990年 / 上映時間42分海に囲まれ、川の交通網の発達した房総半島では、漁や交通手段に木造船が活躍した。このフィルムでは舟大工の技術とその信仰習俗を記録した。さっぱ船とよぶ川船作り(佐原市の多田一二夫さん)と鯛釣り用の伝馬船作り(和田町の樋口喜持さん)を映像におさめた。 『イザイホー 1990年 久高島の女たち』監督:葛山喜久 / 1991年 / 上映時間30分沖縄本島の東南海上に浮かぶ久高島には、イザイホーと呼ばれる12年に一度(丑年)の重要な神行事が伝えらえている。久高島には、久高ヌルと外間ヌルなど女性を中心にした祭祀組織があり、一年に40回近い年中行事が行われているが、イザイホーは、その祭祀組織に30才から41才の年齢層の女性が新しく加入する儀礼である。1990年は、そのイザイホーの行われるべき年であった。が、久高ヌルは3年前に亡くなり、外間ヌルは高齢に加えて病気のため、ついにイザイホーは行われなかった。この記録は、イザイホーを行うことができなかった久高島の女性たちのこの期間中の行動と想いを集積するとともに、前回のイザイホー(1978年)の写真記録と音声記録を活用しながら、イザイホーという神行事がどんなものかを明らかにしようとしたものである。 ■ 開催日:2024年5月11日(土) 雨天順延 5月12日(日)■ 開催時間:18時〜■ 入場料:無料、ワンドリンク制(エリア内売店にて飲み物を1つ以上ご注文ください)■ 会場:九十九里浜エリア売店前スペース(南浜海浜公園)■ アクセス:九十九里浜エリア受付より会場内へご入場ください■ 駐車場:九十九里浜エリア一般駐車場 ■ 注意事項※鑑賞者を含む会場内の映像・写真が公開されることがありますので予めご了承ください。※身分証明書のご提示をお願いする場合がございます。お名前とご住所がわかる公的な身分証明書を必ずご持参ください。※雨天による日程変更の際には、予めオフィシャルホームページなどでお知らせをします。※天候により演出内容が一部変更になる可能性があります。 夕暮れ映画上映会詳細は専用ページをご確認ください。

ニュース一覧へ

イベント

栄町百年後芸術祭

栄町

2024.6.1

栄町百年後芸術祭

栄町百年後芸術祭とは 栄町では千葉県誕生150 周年記念事業といたしまして「栄町百年後芸術祭」 を開催します。千葉県立房総のむら旧学習院初等科正堂において、百年後芸術祭の総合プロデューサーであり音楽家の小林武史・音楽家の青葉市子・チェリストの四家卯大による音楽LIVEを実施します。また、旧学習院初等科正堂前広場では、栄町に伝わる「龍伝説」をモチーフにしたミュージカルとドローンによる「光」の演出のほか、「食」に関するイベントを開催します。また、隣接するドラムの里では吹奏楽団による演奏やスマートフォンを使い文化財を巡るデジタルスタンプラリーなども実施します。ぜひこの機会に「音」「光」「食」の融合をお楽しみください。

【応募は締め切りました】百年後芸術祭-内房総アートフェス-Instagram写真投稿キャンペーンを開催しています!

内房総アートフェス

2024.5.1-5.26

【応募は締め切りました】百年後芸術祭-内房総アートフェス-Instagram写真投稿キャンペーンを開催しています!

Instagram写真投稿でオリジナルグッズをプレゼント! 百年後芸術祭-内房総アートフェス-では、ご来場いただいた皆様にさらに楽しんでいただくため、Instagram写真投稿キャンペーンを開催します!コンセプトの異なる賞を複数ご用意し、ご来場いただいた皆様がInstagramを通じて作品やイベントなどの写真を投稿いただいた中から選定し、オリジナルグッズをプレゼントいたします。ご来場者様同士の楽しみの共有や、まだご来場されていない方々を芸術祭にお誘いするきっかけ作りに、ぜひこのキャンペーンをご利用ください。 応募方法は、2ステップ!(応募締切:5月26日〆)①公式アカウント(@100nengo_art_fes)をフォロー②「#内房総アートフェス」を付けて写真を投稿※2024年3月23日(土)以降の、応募方法を遵守した投稿についても、対象とします。 ※公式アカウントのURL→https://www.instagram.com/100nengo_art_fes/ ●各賞のコンセプト内房総賞 : 応募された写真の中で最も優れているもの百年後賞 : 百年後を連想させるものなどサステナブル賞 : 環境に配慮したことがわかるもの(自転車を活用した周回など) ●プレゼント内容百年後芸術祭-内房総アートフェス-オリジナルグッズ詰め合わせ内房総賞 (1名):内房総アートフェスグッズセットA(ボールペン3本、クリアファイル3枚、手ぬぐい2枚、トートバック1個、Tシャツ1枚)百年後賞 (2名):内房総アートフェスグッズセットB(ボールペン1本、クリアファイル3枚、手ぬぐい2枚、Tシャツ1枚)サステナブル賞(3名) :内房総アートフェスグッズセットC(ボールペン1本、クリアファイル1枚、手ぬぐい1枚、Tシャツ1枚) 応募の際は以下のpdfの規約を必ずお読みください。 instagram_campaignダウンロード

レストランperus (ペルース)

内房総アートフェス

2024.3.23-5.26 の毎週土日祝

レストランperus (ペルース)

クルックフィールズ内にあるレストランperus(ペルース)では、芸術祭期間限定のランチコースが登場!食体験を通して「人と自然との繋がり」を体感し、農場の野菜やジビエをはじめ、地元の漁港で水揚げされた魚など、その時々の旬の食材を用いた料理をお楽しみいただけます。 イタリア、スペインをはじめ国内外の星付きレストランで研修を重ねた山名新貴シェフが、自然と共生し、生産者の想いと素材に寄り添った食体験をお届けします。 ■芸術祭限定手打ちパスタコースC (4,980円/税込) ※百年後芸術祭期間中の3/23~5/26限定(終了しました)前菜1『本日のフィンガーフード』前菜2『水牛モッツァレッラのカプレーゼ』前菜3『お野菜たっぷりミネストローネ』パン『Lankaの全粒粉パン』魚料理『芸術祭』メイン『選べる手打ちパスタ3種』・本日のパスタ・バジルと農場野菜のジェノベーゼ・猪肉と農場野菜のボロネーゼ ご予約はこちらから

終了:小林武史が四家卯大と林田順平を迎え、百年後芸術祭-内房総アートフェス-の最後の週末を飾る音楽ライブを開催!

内房総アートフェス

2024.5.25-5.26

終了:小林武史が四家卯大と林田順平を迎え、百年後芸術祭-内房総アートフェス-の最後の週末を飾る音楽ライブを開催!

5月26日(日)に閉幕を迎える「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」のフィナーレに向け、総合プロデューサーの小林武史が、チェリストに四家卯大と林田順平を迎え音楽ライブを開催します。5月25日(土)は木更津市のKURKKU FIELDS、5月26日(日)は市原市の市原湖畔美術館での公演となります。アート作品や食、豊かな自然環境も同時に楽しめる会場で、芸術祭最後の週末に相応しいパフォーマンスをお届けします。 ●5月25日(土)時間:14:30開場、15:00開演会場:KURKKU FIELDS FLACC棟内出演:小林武史(key)/林田順平(Vc)料金:無料(アート鑑賞パスポートまたはクルックフィールズのエリア鑑賞券の提示が必要です)事前申込:不要 ●5月26日(日)時間:14:30開場、15:00開演会場:市原湖畔美術館前の広場出演:小林武史(key)/四家卯大(Vc)料金:無料事前申込:不要※雨天時は市原湖畔美術館内での演奏となるため、アート鑑賞パスポートまたは市原湖畔美術館のエリア鑑賞券の提示が必要です※百年後芸術祭-内房総アートフェス-のクロージングイベントとして、5月26日(日)の旧里見小学校で、EN NICHI BA及び<百年後芸術祭 EN NICHI BA Special > 百宴〜epilogue〜を開催いたします。

終了:百年後芸術祭-内房総アートフェス-「EN NICHI BA」を旧里見小学校で開催!

内房総アートフェス

2024.5.26

終了:百年後芸術祭-内房総アートフェス-「EN NICHI BA」を旧里見小学校で開催!

百年後芸術祭では、百年後の⾷を考えることもアートのひとつだと考え、『EN NICHI BA(エンニチバ)』を「LIVE ART」の各会場やKURKKU FIELDSで展開してきました。今回、百年後芸術祭-内房総アートフェス-のクロージングイベントの一つとして、5月26日(日)に、旧里見小学校で『EN NICHI BA(エンニチバ)』を開催します。『EN NICHI BA(エンニチバ)』は、未来に食をつなげていくための「 縁日(ENNICHI)」であり、山の幸・海の幸など豊かな食材が集まる「市場(ICHIBA)」であり、百年後にも食文化豊かな「千葉(CHIBA)」であって欲しいという願いが込められています。 ■開催日時2023年5月26日(日)OPEN:10:00CLOSE:17:00 ■会場旧里見小学校( 千葉県市原市徳氏 541)※通常のアクセスの他、高滝臨時駐車場(市原湖畔美術館近隣から徒歩5分、場所は下記GoogleMapを参照)・里見駅を結ぶ無料シャトルバスを運行いたします。【無料シャトルバス周回ルート】高滝臨時駐車場→(10分)→里見駅→(10分)→会場→(15分)→高滝臨時駐車場 bus-may26ダウンロード ■飲食出店THE COFFEE、purpura、からだにやさしいごはんとおやつキッチンFOO、tsukuyomi coffee organic、野菜ソムリエのスープ屋さん Soup Cafe くるみ、JUNSE KIMPPA ■加工品/農産物出店手作りジャム工房〜iPPO〜 ※加工品や農産物を購入される方はマイバッグをご持参ください。※<百年後芸術祭 EN NICHI BA Special > 百宴〜epilogue〜を、同日同会場で開催いたします。詳細はこちらからご覧ください。※百年後芸術祭-内房総アートフェス-のクロージングイベントとして、5月25日(土)は木更津市のKURKKU FIELDS、5月26日(日)は市原市の市原湖畔美術館で音楽ライブを開催します(両日とも14:30開場、15:00開演)。詳細はこちらEN NICHI BAの情報は、instagram @ennichibaもご覧ください。

終了:<百年後芸術祭 EN NICHI BA Special > 百宴〜epilogue〜

内房総アートフェス

2024.5.26

終了:<百年後芸術祭 EN NICHI BA Special > 百宴〜epilogue〜

生きることは食べること。「食」は私たちの身近な楽しみであり、喜びです。しかし気候変動が進み、日常が確実に変化している今、私たちがどのような食材を選択し、食べ、生きていくのか。今まで通りの暮らしで100年先の豊かな未来を創造できるのか。一度立ち止まり、想像してみる時間が必要かもしれません。 「百宴」では、KURKKU FIELDSのレストランperusの山名シェフが、この土地で採れた恵みを「分かち合う」ことを通して、皆様と共に未来に思いを馳せる時間を形作ります。 「食べる」という行為が自然環境を破壊するのではなく、今よりも豊かな自然環境を育むことに繋がる。食べて終わるのではなく、100年後、私たち以外の誰かが生きる世界を想像しながら、未来に繋がるタネを蒔きます。100年後の未来に向けて、その日その場に居合わせた人と、自然の恵みを分かち合い、時間と言葉を分かち合うひと時を。 【山名シェフコメント】昨年11月5日に開催された「百宴〜prologue〜」では、"分かち合う"をテーマに人と人、人と自然との共生をプリミティブな食体験を通して学び、その先の続いていく未来に想いを寄せたイベントでした。今回は百年後芸術祭の最終日を飾る「百宴〜epilogue〜」。集大成となる今回は、前回を超える100人のお客様とひと時を分かち合いたいと思います。 今回使用する食材は、参加される皆様ご自身に収穫してもらう野菜に加え、今年2月に開催された『ちばガストロノミーAWARD』に選出された生産者さんの食材を主に使用いたします。世界に誇る千葉県の豊かな食材をプリミティブな調理法で、素材の味をシンプルに味わっていただきます。 【タイムテーブル】10:00- 受付開始 11:00- オープニング参加者とスタッフの気持ちを共有して1日を過ごす準備をします。 11:10- ワークショップランチでいただく恵みを収穫したり、未来のための種を撒きます。 13:00- 食事収穫した野菜と房総の自然の恵みを使って、美味しいひと時を分かち合います。 14:30- Bonfire for Regenerative Futures /再生可能な未来の為の焚き火この日の食事を100年後の未来に繋げるために、大地を豊かにするための灰を作ります。 【スペシャルランチメニュー】《野菜料理》Cooking in the Earth 〜蒸し野菜のバーニャと3種のソース〜 《野菜料理》採れたて野菜のガーデンサラダ 《パン》大きな全粒粉のパン 《魚介料理》真蛸のグリルとマッシュポテト 《分かち合う》真鯛の姿薪火焼きとエコファーム浅野さんのファーベ 《肉料理》猪の薪火ロースト ◆食材提供◆(※敬称略)・Bocchi・ONE DROP FARM・寺田本家・木更津バナナファーム・エコファーム浅野・平井水産・漁師工房 拓・KURKKU FIELDS ※EN NICHI BAを、同日同会場で開催いたします。詳細はこちらからご覧ください。※百年後芸術祭-内房総アートフェス-のクロージングイベントとして、5月25日(土)は木更津市のKURKKU FIELDS、5月26日(日)は市原市の市原湖畔美術館で音楽ライブを開催します(両日とも14:30開場、15:00開演)。詳細はこちら

イベント一覧へ

作家

もっと見る

作品

もっと見る

コンセプト

コンセプトイメージ

百年後芸術祭とは

百年後芸術祭は、千葉県を舞台とした百年後を考える誰もが参加できる芸術祭です。

100年後を思うことは「利他」そのもの。
100年後に残したいアートとは何か?
100年後に残したい音楽とは何か?
100年後に残したい食とは何か?
100年後に残したいこととは何か?

この芸術祭は、
一緒に100年後の未来を創っていくための、共創の場。
100年後を考え、表現することすべてが芸術活動になります。
さぁ、一緒に100年後を考えてみませんか?

百年後芸術祭

コンセプトを詳しく見る

ストーリー

色々なものが色々な役割をもって重なり合う。そこは日常の中の小さな宇宙ー。通底縁劇・通底音劇「茶の間ユニバース」レポート

内房総アートフェス

2024.05.28

色々なものが色々な役割をもって重なり合う。そこは日常の中の小さな宇宙ー。通底縁劇・通底音劇「茶の間ユニバース」レポート

市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市で開催中の「千葉県誕生 150 周年記念事業 百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」。音楽を主とする「LIVE ART」として、“通底縁劇・通底音劇”と題した小林武史さんプロデュースによるスペシャルライブ。5月12日(日)には、袖ケ浦市民会館で、荻野目洋子さん、MOROHAをフィーチャーした「茶の間ユニバース」が開催されました。 袖ケ浦市民会館はコンサートや成人式などを開催する大ホールに加えて、会議室や調理室などを備えた袖ケ浦市民が折に触れて集う場所。袖ケ浦市営野球場などが隣接されている開放的な広場で「EN NICHI BA(エンニチバ)」も開催されました。ツクヨミコーヒーのオーガニックコーヒーを飲んで、はやる気持ちを落ち着かせます。 今回のLIVEのタイトルにもある通り、実際にステージ上には「茶の間」が設置されていました。スクリーンにはテレビのある茶の間の風景が映し出され、そのテレビにカメラがズームされるとテレビの中にもまた茶の間が広がり、またテレビの中にーといったタイムトリップ感のある演出により、会場の世界観に観客を引き込みます。 オープニングは昭和のおふくろさんのような衣装に身を包んだダンサーのアオイヤマダさんが登場します。茶の間でお茶を入れながら、落花生をつまんでいる姿が可愛い。ダンサーであり、女優であり、アーティストとして国内外で活躍されているアオイさんですが、彼女はそこに存在するだけで圧倒的な魅力を放つから不思議です。このステージでは彼女の存在によって、登場するさまざまなアーティストが繋がっていきます。 その後、襖を開けて登場したのはラップグループのMOROHA.「恩学」や「革命」など、全4曲を披露しました。アコースティックギター一本の音色とラップで繰り広げられる2人の圧巻のパフォーマンスで会場を熱気に包みます。 その後、キラキラの衣装を纏った荻野目洋子さんが登場。ヤマグチヒロコさんと加藤哉⼦さんによるユニット、落花生ズとともに「恋のフーガ」を披露しました。荻野目さんは千葉県佐倉市出身ということもあり、今回の百年後芸術祭「LIVE ART」に参加してくれたそうです。 80年代の実力派アイドルとして活躍された荻野目さんですが、令和の今でもキレキレのダンスで「ダンシングヒーロー」を歌い上げ、観客もノリノリ! 4曲目「Daydream Believer」の歌唱前には、選曲について小林武史さんが話されました。 「次の曲は、荻野目洋子さんが提案してくださいました。様々なことが起こっている今の時代で、『平和ってなんだろう』と振り返ったり、先のことを考えた際に、この曲を選んでくださったのではないかと思っています。自分自身も、80年代にザ・モンキーズのデイビー・ジョーンズと一緒に演奏をして以来初めて人前で披露をするので、いろいろな思い出が蘇って感慨深いですし、不思議なご縁だと感じています。『日常の大切さ』みたいなものを皆さんにお伝えしたいです」 荻野目洋子さんは「母親になった今、歌うことの意味が大きくなってきています。意味のある、そして時代の流れと共にその時に求められている曲を歌うことが、これから先の自分の役割の一つなのではないかと思い、この曲を選びました」と話されました。 アラフォーの筆者にとって「Daydream Believer」は忌野清志郎さんがカバーされていた日本語の歌詞のイメージが思い出深いですが、「もう今は 彼女はどこにもいない」そんな歌い出しから、「ずっと夢を見て 安心してた」というストーリーに、幼心に切ない気持ちになったことを思い出します。今あるこの幸せはずっと続くわけではないかもしれない、後悔しないように、今この瞬間に大事な人を大切にしよう。そんなことを感じさせてくれる名曲です。荻野目さんにとっても特別な曲であることが伝わってくる、優しい時間でした。 そして、最後の曲「東京ブギウギ」を落花生ズとともに歌唱を始めると、突然スクリーン越しに「ちょっと待った!」の文言とセリフが割り込む演出が(笑)。 ヤンクロックバンド「氣志團」の綾小路 翔さんの登場です。綾小路さんは「私の生まれ育った南房総にこんな素敵なアーティストの方がいらっしゃることはこれまでなかったので、本気で感激しています。地元を代表して厚くお礼申し上げます。」と挨拶をし、その後自虐も交えながら地元愛を熱弁。 「『東京ブギウギ』ならぬ『房総ブギウギ』!!」との曲振りから「房総ブギウギ」の歌唱が始まると、アオイヤマダさんが会場を駆け巡り、観客に野菜を配るパフォーマンスで会場の盛り上がりはピークに。その後、綾小路さんは「喧嘩上等」を含む全3曲を披露し、会場を笑いと熱気で包んだところで会場を去りました。 熱気が残る会場にしばしの静けさが戻り、舞台にもう一度MOROHAが戻ってきました。音楽雑誌のインタビューで“通底縁劇・通底音劇”について小林武史さんが語っていた時の言葉を思い返します。「『日常」と真摯に向き合い表現をしているアーティストとして、まず思い浮かんだのがMOROHA。凛としたギター1本で演奏していく感じが、「茶の間ユニバース」を象徴する存在のような気がしたんです」。心の奥から沸き起こる想いやメッセージを、極限までのエネルギーを使って歌い上げるその姿に、歌声に、完全にノックアウトされたエンディングでした。 2時間半近くの熱いステージに放心状態になったところで出演者全員がステージに登場。オリジナルソング「通底(ツーツーテーテー)」を歌唱しました。 そして、「みなさんも一緒に踊りましょう!」というアオイヤマダさんの声かけで観客も立ち上がり、一緒に「ツーツーテーテー」の掛け声に合わせてダンスを踊り、会場はまさに渾然一体に。盆踊りをみんなで踊る時の楽しさというか、大人も子どもも年配のお客さんも、みんなで一緒に「ツーツーテーテー」を踊る姿は側から見ればきっとシュールなのですが、このホールのみんなが一つになった瞬間でした。 小林武史さんがこんな言葉で締めくくりました。 「これまで百年後芸術祭でのライブを3回行ってきましたが、今日が本当の意味での『通底』でした。これまでなかった繋がりを一番作れたライブでした」。深く共感。 音楽のジャンルもスタイルもバラバラなアーティストが茶の間ステージに集まって、『房総ブギウギ』を歌ったり、「通底」ダンスを踊ったり。それは、千葉で開催された百年後芸術祭だからこそのキャスティングであり、まさに唯一無二のステージと言える一夜だったと思います。 千葉って、楽しい。 Photo :Takao IwasawaText:Kana Yokota

「音楽を通じて誰かのために寄り添えたら」。“通底縁劇・通底音劇”「super folklore」LIVEレポート

内房総アートフェス

2024.05.28

「音楽を通じて誰かのために寄り添えたら」。“通底縁劇・通底音劇”「super folklore」LIVEレポート

KURKKU FIELDSを舞台に、櫻井和寿、スガ シカオ、Butterfly Studio、小林武史らが披露する圧巻の「LIVE ART」 市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市で開催中の「千葉県誕生 150 周年記念事業 百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」。音楽を主とする「LIVE ART」として、“通底縁劇・通底音劇”と題した小林武史さんプロデュースによるスペシャルライブ「super folklore(スーパーフォークロア)」が4月21日(土)、22日(日)の二日間開催されました。 場所は、今回の芸術祭のメイン会場でもある木更津のKURKKU FIELDS。取材した初日、21日の天気は快晴。ライブは夕方からでしたが、昼間から駐車場を開放して「EN NICHI BA(エンニチバ)」が開催されていたため、たくさんの人で賑わいました。 晴れ渡る空の下、風にそよぐ新緑が美しいKURKKU FIELDSに訪れた参加者は4000人強。ステージのある場所はクリエイティブパークと呼ばれる芝生広場。周りには小川が流れ、オーガニックファームがあり、花々が咲くエディブルガーデンの向こうには牛舎やヤギ小屋がある、のどかなエリアです。 オープニングでは前面の巨大スクリーンを使用して “通底縁劇・通底音劇”の世界観を表現した映像が流されました。 最初に登場したのはスガシカオさん。一曲目の「あなたへの手紙」歌唱前に百年後芸術祭「LIVE ART」のテーマ“通底縁劇・通底音劇”について触れ、「自分の持つ力や勇気を自分のためではなく、誰かのために使うと逆に自分が救われると感じています。今回のイベントのテーマと同じように、音楽を通じて誰かとつながっていけたら良いと思います」と語りました。 「夜空のムコウ」や「黄金の月」、「Progress」といった名曲、新曲を含む全7曲を披露し、会場を魅了しました。ラストソング、『私たちの望むものは』は、フォークの神様と言われる岡林信康さんのカバー。 "私たちの望むものは 生きる苦しみではなく私たちの望むものは 生きる喜びなのだ私たちの望むものは 社会のための私ではなく私たちの望むものは 私たちのための社会なのだ” ちょうど日が落ち、千葉の空がピンク色に染まる頃、百年後を想うこの芸術祭で、この歌詞がぐっと染み渡るのを感じました。私たちが百年後にのぞむものはー? 続いては、Butterfly Studioの2人のダンサーによるダイナミックなパフォーマンス。King Gnuや大橋トリオなど様々なアーティストのMV出演や振付を担当しながら俳優としても活躍しているダンサーの高村月さんによるダンスパフォーマンスは、縦横無尽に舞台を使い、音楽に合わせてエモーショナルな表現で観客を魅了します。そして、美しくしなやかなポールスタイルと繊細でダイナミックな表現力に定評のある日本屈指のポールダンサーであるKUMIさんは、まるで天女のような黄金の衣を纏いステージを舞います。神秘的な空気に包まれました。 ゲストボーカルのHana Hopeさんによる「Christ ist erstanden」は、岩井俊二さん監督の映画「キリエのうた」のオリジナルサウンドトラック。美しいウィスパーボイスが会場全体に響き渡り、個人的に映画観賞後の感動が蘇ります。 そして、櫻井和寿さんが登場。Hana Hopeさんとともに歌いあげる「to U」のイントロで観客から歓声が上がります。この曲は、音楽プロデューサーである小林武史さんと櫻井和寿さんが中心となって活動しているバンド・Bank Bandの最初のオリジナル曲であり、「ap bank fes」のコンセプトソング。百年後芸術祭という場で改めて聴くと感じ入ります。 櫻井さんはその後も「LOVEはじめました」「365日」「Drawing」など、Mr.Childrenの名曲も含め次々と披露してくれました。「365日」では前奏部分を櫻井さんがサックスを奏でる一幕も。「人前でサックスを演奏するのは今回が初めてなんです。今日は寒いからピッチが下がっちゃって」と苦笑する姿に会場はほっこり。 「かぞえうた」歌唱前は、小林武史さんが「“通底縁劇・通底音劇”のテーマに合わせてリクエストした歌です」と選曲への想いについて語りました。この楽曲は、東日本大震災をきっかけにつくられたもの。「僕は震災の際、被災地に駆けつけることができませんでした。そんな自分の情けなさ、弱さ、かっこ悪さがどうしようもなく悔しくて、どうにか自分を許す手立てがないかと思っていました。被災された方に思いが届くように、この曲を書きました。この歌がどんなに小さなことでも、誰かの悲しみに何らかの形で寄り添えれば」と当時の想いを語りました。 気がつくとすっかり日が暮れて、夜空ではドローンショーがスタート。1000台のドローンが星のように光り、その光りが少しずつ円になり、繋がっていきます。 「昨今、ドローンは戦争兵器にも使われているけれど、このように、アートだったり、音楽と共存させる演出だったり、使う側の発想次第で芸術作品として人々の心を打つものにもなるということを伝えたかった」。そんな小林さんのメッセージを聞きながら、まるで夜空をキャンバスのように縦横無尽に飛行しながら絵を描いていくドローンたちを見上げていると、なんだか愛おしくも思えます。 昨年、「en Live Art Performance」としてもドローンの演出はあったのですが、櫻井さんの歌声やMr.Children、Bank Bandの楽曲と融合することでまた新たなライブ空間が生まれていて、この素晴らしい感動体験ができたことの幸福をかみしめるばかりでした。 その後も、Bank Band「歓喜の歌」、Mr.Children「風と星とメビウスの輪」、「HANABI」が続きます。たくさんの胸を打つ楽曲を聞きながら、その時間、確かに観客すべての人とつながっているような感覚を覚えました。「つながるはずのないものがつながる、つながっている」。この「LIVE ART」の冠でもある“通底縁劇・通底音劇”に込められたテーマが自分の中ですっと溶け込んだような感覚です。アートや音楽を通して、人はつながることができる。そんなことを感じられたこの百年後芸術祭。たんなる音楽フェスとは違い、参加した人たち一人一人に気づきや想像力を深めるようなライブでした。 「誰にでも、誰にも代われない大事な人がいる」。そんなメッセージが込められたラストソング「こだま、ことだま」を聴きながら、百年後に自分は生きていないけれど、いまここにいる大切な家族や友人と笑顔で過ごすこと、ささやかな日々を大切にしていこうと心に誓いました。 胸がいっぱいでしたが、ライブ後に「EN NICHI BA」で食べた肉巻きおにぎりも、絶品でした。 Photo :Takao IwasawaText:Kana Yokota

子どもたちが楽しむ声が聞こえて、それを大人たちが笑顔で見守っていてくれるような風景を100年後にも袖ケ浦市に残していきたい。

袖ケ浦市

2024.05.15

子どもたちが楽しむ声が聞こえて、それを大人たちが笑顔で見守っていてくれるような風景を100年後にも袖ケ浦市に残していきたい。

袖ケ浦市長 粕谷智浩 ---------まずは袖ケ浦という街の特徴を教えてください。 もともとは農業と漁業が市民生活の中心でしたが、今から50年ほど前に臨海部を埋め立てて工場地帯を造ったことで人口が増え、コンパクトながらも豊かな自然と産業が共存するという現在の街の基礎ができました。さらにアクアラインの開通によって交通の利便性が飛躍的に高まったことも大きな変化でした。市内のどこに住んでいても自動車で5分~30分も走ればアクアラインに乗れますし、羽田空港までは25kmほどの距離ですので、日本の大半の場所に3時間ほどで行けることになります。千葉のもうひとつの玄関口としての役割を担うようになると、他地域から袖ケ浦に移り住む人も増え、2005年以降はずっと人口が微増し続けている状態です。 観光地としては、東京ドイツ村や袖ケ浦フォレストレースウェイというサーキット場、複数のゴルフ場があり、アクセスの良さを活かして首都圏からの日帰り客も多くいます。また、アクアラインのすぐ近くということもあり、今回百年後芸術祭を連携開催する市原市、木更津市、君津市、富津市の人々が行き交う街でもあります。 一年を通して四季折々の花が鑑賞できる「東京ドイツ村」 ---------袖ケ浦市が百年後芸術祭に参加したきっかけを教えてください。 2023年度が千葉県誕生150周年という節目を迎えることもあり、各市との間で共に手を携えて事業をやりましょうという話が出ていたことが発端です。 5市を舞台にした芸術祭というのはとても大きな話ですが、その中で私たちの地域の魅力をどう活かしていくかということはすぐにイメージができました。例えば、桜の名所と言われる袖ケ浦公園のすぐ近くの田んぼには、インドネシアの芸術家であるダダン・クリスタントさんの作品が展示されます。そこは桜が咲くと鮮やかなピンクに囲まれ、新緑の季節には緑が美しく、田んぼの稲穂が育っていくと黄金色が広がります。そうやって季節が移り変わる度に異なる風景を楽しめる場所でもあるため、袖ケ浦が持つ豊かな自然と非常にマッチした展示になるだろうと楽しみにしています。 また、市内でアーティストの方にワークショップを開催していただき、小さなお子さんをはじめとした多くの方にアートに触れてもらう機会も作っています。 100年後というと私などはもう生きていないでしょうが(笑)、小さな子どもたちはもしかしたら100年後も生きているかもしれませんよね。その時に彼らの中に「自分たちが幼い頃、袖ケ浦でこんなことがあったね」という記憶が少しでも残っていたら嬉しいですし、そんな未来に思いを馳せて取り組めるのはいいことだと感じています。 袖ケ浦市農畜産物直売所「ゆりの里」付近農道で鑑賞できるダダン・クリスタント《カクラ・クルクル・イン・チバ》 袖ケ浦公園内で鑑賞できる東弘一郎《未来井戸》 旧進藤家住宅(袖ケ浦公園内)で鑑賞できる大貫仁美《たぐり、よせる、よすが、かけら》 ---------市民や他地域から来られる方に、百年後芸術祭をどのように楽しんでもらいたいとお考えですか。 今回は広域で開催する芸術祭ですので、袖ケ浦市だけでなく各市に訪れていただきながら楽しんでもらいたいと思います。1日では周りきれないと思いますから何回かに分けて来ていただきたいですし、季節の移り変わりに合わせて作品の見え方も変わってくるはずなので、気に入った作品が見つかったら時間を置いて再訪すると新しい発見もあると思います。 また、現在袖ケ浦で暮らしている方々は意外と近隣市を訪れる機会が少ないんですよね。そこで、この芸術祭をきっかけに他の地域を見てもらい、その場所の魅力を見つけていただきたいです。その発見は自分たちの地元を見直すきっかけにもなるはずですから。 ---------袖ケ浦の特徴として自然と近代性の融合を挙げていただきましたが、その他にはどのような魅力を持った地域なのでしょうか。 食の面では、春から初夏にかけて農作物がよく採れます。体験農園もあり、イチゴや様々なフルーツを楽しむことができます。野菜も旬のものが安く手に入るので、都内からわざわざ買いに来る方もいます。また、袖ケ浦は酪農が盛んな地域ですので、牛乳を活かした料理があるのも特徴で、ホワイトガウラーメンという牛乳をスープに用いたラーメンが人気グルメになっています。 大衆中華ホサナの「元祖 ホワイトガウラーメン 」 観光的な観点からは離れますが、教育にも力を入れていて、都心ではできないような学びの機会を子どもたちに設けています。代表的なものが毎年夏休みに開催する「そでがうらわんぱくクエスト」です。市内の小中学生を対象とした企画で、今年度は君津市・木更津市・袖ケ浦市の3市を舞台に、2泊3日をかけて歩いてゴールを目指します。自然の中で遊びながら進み、夜は民家の軒先などを借りて野外泊をするという人気イベントで、毎年多くの子どもたちに応募いただく人気の体験型学習です。 市としては図書館教育にも力を入れていて、2023年には「図書館を使った調べる学習コンクール(主催:公益財団法人図書館振興財団)」で袖ケ浦市の小学6年生が文部科学大臣賞を受賞しています。 また、地元企業のご協力をいただいて子どもたちに職業体験も提供しています。2023年には百年後芸術祭の連携事業として、袖ケ浦フォレストレースウェイをお借りして自動車に関わる仕事や、銀行員、助産師、大工といった様々な仕事を体験できるイベントを開催しました。その他にも、研究者の方が多くいる臨海部の企業にご協力いただき、科学実験を教えてもらう機会なども設けています。 都心へのアクセスの良さ、自然の豊かさ、そして教育へも力を入れていますので、袖ケ浦市はとても子育てがしやすい街だと胸を張って言うことができます。 ---------100年後の袖ケ浦市はどのような街になっていてもらいたいとお考えでしょうか。 街自体の発展はもちろんですが、何よりもその街にいる人たちが幸せに暮らせる地域になっていて欲しいですよね。子どもたちが楽しむ声が聞こえて、それを大人たちが笑顔で見守っていてくれるような風景を100年後にも残していきたいと思います。 現時点では、袖ケ浦駅周辺の整備が進み、駅周辺には新しい住宅地が広がり、多くの方に住んでいただいています。今後は住宅以外の開発も進めて街を広げていきたいですし、それは私自身の夢でもあります。もちろんそのためには地域の皆さんと同じ方向を向き、意識や将来のイメージを共有していかなければなりませんから、しっかりと時間をかけてコミュニケーションを取り、ともに歩んでいきたいと考えています。 より長期的な観点での取り組みとしては、しっかりとした都市機能の構築や、自然を維持していくことが挙げられます。都市化ばかりを進めて自然を蔑ろにしてしまうと元に戻すことは非常に大変ですし、反対に人の生活環境を整えることも疎かにしてはいけません。どうやってそのバランスを取っていくかが大事ですし、そこを誤ると街のバランスも崩れてしまいます。現在のこの街の姿は50年前、100年前に目指してきたものだと思いますし、今の時代を生きる私たちも50年後や100年後を見据えながら行動に移すことが重要です。そう考えると、百年後芸術祭を通じて未来を考えるきっかけを得られたことは非常によかったと感じています。 ---------最後に、「百年後芸術祭」への期待をお聞かせください。 この数年の間はコロナ禍の影響で多くの人が内向きな状態になっていましたし、行政の立場から外出や経済活動の自粛をお願いすることもありました。そうした中で徐々に人々が動き始める流れがつくられ、そして百年後芸術祭が開催されることとなりました。ようやく地域の方々に明るい話題をお届けできるようになってきたので、この百年後芸術祭をひとつのきっかけにして、外に出て自然に触れ、そしてアートを見ていただきたいと思っています。 Photo:Eri MasudaInterview :Kana Yokota  text :Tomoya Kuga

木を植えることは利他そのもの。イオン環境財団が、今そして百年後の「平和」を願い、市民とともにおこなう環境への取り組み

山武市

2024.05.13

木を植えることは利他そのもの。イオン環境財団が、今そして百年後の「平和」を願い、市民とともにおこなう環境への取り組み

左から、公益財団法人イオン環境財団山本さん・降旗さん ーーー公益財団法人イオン環境財団はどうして創設されたのでしょう? 山本:イオン環境財団はイオン創業者であり、現イオン株式会社名誉会長相談役でもある岡田卓也によって1990年に創設されました。岡田は1925年生まれ。今年(2024年)で99歳になります。戦争や、故郷の三重県四日市市で四日市ぜんそくがおこった時代を生き、身近に人のいのちや自然が失われていく経験をしています。そのなかで「平和」を大切にし、平和を守るために、人や動植物、自然は共存共栄していかなければならないという思いを抱きました。 実際のところ、もし終戦がなかったら、今のイオンはなく、私たちもこうしていないだろうと私自身も想像する時があります。「戦争」というのは、最大の環境破壊で、人のいのちも自然も一瞬で壊してしまう。だからこそ、平和という大切なことをどうやったら守れるのか、人と自然が共存共栄するために社員の一人ひとりが出来ることがないかを社内でもよく話しています。また、当財団は日本で初めて地球環境をテーマにした企業単独の財団法人として設立されており、日本を代表する想いで取り組んでいます。財団が株式会社とは別に存在しているのも、営業数値に影響されずに社会貢献活動を続けるための覚悟のあらわれなのです。 イオンの誕生秘話をまとめた絵本。『町が生まれ 森が広がるー岡田卓也のものがたりー』(令和元年発行)四日市市や千葉市では全小学校に配布されている ーーーミッションと活動内容を教えてください。 山本:「平和の追求・人間尊重・地域社会への貢献」を基本理念に、同じ志を持つ団体への助成や個人への顕彰等をおこなったり、植樹や環境教育活動に取り組んだりしています。たとえば、助成事業では、生物多様性や里山環境の保全に、実際に最前で力を尽くしていらっしゃる非営利団体の皆さまに総額1億円を限度に助成をしています。他にも、人間だけではなく動植物にとっての生きやすさを考えていくために、千葉市動物公園さんと2023年に連携し、生物多様性に資する活動にも取り組んでいます。植樹の活動では、世界で累計1,268万本を超えた 木を植えてきました(2024年2月時点)。北海道から沖縄県まで日本各地だけでなく、タイやカンボジアなど海外でもおこない、中国の万里の長城では100万本を植樹。植樹するときには、地域の方や小学校の子どもたち 、イオンピープル が一緒に地域の自然環境に最も適した、その土地本来の 木を数十種類とりまぜて植えています。 2019年の様子 また、山武市百年後芸術祭の開催地でもある、山武市九十九里浜には、2019年から2021年にかけて累計1万5千本の植樹をおこないました。近年の九十九里浜は松くい虫被害や湿地化による疎林化が進行していたり、東日本大震災では津波で塩害に遭ったりしています。他にも千葉県内では、浦安市にて東日本大震災時に液状化で噴出した土砂を盛土として活用する植樹活動もおこないましたし、野鳥の森の再生を目指して千葉市泉自然公園でも植樹活動をしたり、さくらの苗木を植えたりもしました。再生可能エネルギー活用の啓発・普及および環境教育を目的に、鴨川市立鴨川中学校に太陽光発電システムの寄贈もしています。 ーーーイオン環境財団の活動と百年後芸術祭のテーマはどのように連動していると考えていますか? 降旗:コンセプトに書かれている「100年後を思うことは利他そのもの」という言葉に通ずるところを感じます。自分という存在は100年後にはもう存在しないですよね。つまり100年後を考えることは、自分はもうこの地上にはいないという前提で考えること。 木を植えることもおなじです。木が育ち、人が育つ、その先の未来はどうなっているかわからないけれど活動を重ねていく。我々のやっていることもまた利他ですよね。また私たちが非常にこだわっているところは、参加者に自らの手で木を植える体験をしていただくことです。その1本の木から何を想像するか。誰かがやるのではなく自分たちでやる。その体験にこそ価値があると考えています。 山本:木を植える行為の結果はすぐには出ないんですよね。50年、100年先のことを考えて普段活動しているので、この「百年後芸術祭」はまさに私たちの活動とマッチすると思いました。 また、「百年後芸術祭」は未来を作っていくための共創の場とのことですが、この共に創っていく部分も私たちの活動と共通点があると思っています。イオンは全国各地に店舗があり、店頭でたくさんのお客さま に直接ボランティアの募集もできますし、お取引先さま や株主さま 、地域に住んでいらっしゃる方や学校の生徒さんなど、さまざまなステークホルダーとかかわりを持っています。私たちはそんな一人ひとりの方とも自然の大切さを共有したいと考えています。 ーーー 活動を通しての変化や気づきなどはありましたか? 降旗: いろいろな方と一緒に、植樹をしたり、自然の大切さを共有したりしているときには、色々な意見もあり 、人間関係が変わり、行動が変化し、さまざまな対話をすることになります。我々は木を植える機会を提供しているものの、その体験から生まれるものは「植樹された木そのもの」だけではなく、「お互いを尊重しながら 対話を繰り返す行為自体からなにか」が生まれているように思います。 山本:その「なにか」は心の平和、心の豊かさ、生き甲斐のようなところに繋がっているような気がしています。ちょっと振り返り、立ち止まり、考え直すような。 降旗:もしかしたら、植樹などの社会貢献活動を通した新しい人間関係のネットワークの可能性みたいなものなのかもしれません。私自身も社会貢献活動をやっている中で、新しい形の人のつながりみたいなものの可能性を作れたらなと思う時が今までもありました。人との繋がりとして、地縁や血縁がありましたが、きっとこの新しい人間関係は一人ひとりの生き甲斐にも繋がっていくのだろうなと思います。 山本:実は、イオンピープルは社員だけでも57万人もいます。そ の中には植樹を体験できていない人 もいるので、さまざまな地域で、木を植える体験を通して新しい自然との関係性を考えたり、環境への気づきを得たり、環境を思う心を養ったりなど、いろんなことが生まれてほしい と思っています。きっと、活動の一つひとつが社員にとっても新しい「なにか」に繋がっていくのではないでしょうか。4月22日のアースデーの日に、「百年後芸術祭」の会場にもなる砂浜であり、イオンピープル で植樹した森のまわりでもある場所でビーチクリーンも行う予定です。こちらも楽しみです。 4月22日の実際の様子 ーーー百年後芸術祭では「百年後」のことを考えていますが、イオン環境財団さまの思い描く「百年後」や、「百年後」のために今必要だと考えられていることはありますか? 山本:「平和」に尽きると思います。私たちが一生懸命みどり を増やす活動をしている今でも、戦争はおこっていて、人のいのち も動植物も一瞬で失くなる事態が起きている…。ただそれを止められるのも人の力であると思うので、一人ひとりの力は小さいけれど、動植物も含めてこの世界全体が平和であり続けて、その笑顔が溢れるような社会を絶対に私たちが作っていくという覚悟を持ってやりきることが今を生きている人間の責任だと思います。今を生きている人間として、1つしかない地球をどう健全なより良い状態で次の世代にバトンタッチできるか。またそのための活動や思想を発信し続けるというのも、私たちのミッションのひとつなのではないかと考えています。 Photo, edit:Hinako ChibaInterview, text:Yuri Miyazaki

フラム海苔ノリ通信Vol.4

内房総アートフェス

2024.05.03

フラム海苔ノリ通信Vol.4

4月27(土)、雨でしたが「おにぎりのための運動会!」挙行。旧里見小学校の豊福亮さん監修の《里見プラントミュージアム》で開会式。 豊福亮が手がけた《里見プラントミュージアム》での開会式(EAT&ART TARO《おにぎりのための運動会!》)Photo by Osamu Nakamura Photo by Osamu Nakamura Photo by Osamu Nakamura 玉入れに参加し、白鳥公民館での「時速30kmの銀河の旅」の観劇です。雨は11時頃から上がり、「おにぎりころがし」「綱引き」はグラウンドでやれたそうで、観劇のあと旧里見小のキッチンで待望のおにぎりを食べました。おいしい。5月18日(土)にもあるのでぜひご参加を!》詳細・参加申込はこちら 時速30kmの銀河の旅《終着駅2024》Photo by Osamu Nakamura 午後2時頃、木更津市の干潟にSIDE COREの《dream house》を見に行きました。アクアラインの手前にある島のような洲に実際の1/5くらいの、かつてメンバーの木更津市に住んでいた高須咲恵さんの家を再現したもので、写真では本物のように見えるのですが、実際は小さいもので、実に楽しい。 SIDE CORE 《dream house》Photo by Osamu Nakamura この干潟にはホソウミニナが無数にいるし、小さな蟹を見つけていくとピタッと止まって分からなくなる。槙原さんの干潟ツアーはさぞ楽しいだろうと思いました。夜は菜の花プレーヤーズの集会に行きました。 槙原泰介の作品《オン・ザ・コース》に関連した干潟ツアー 菜の花プレーヤーズ集会 北川フラム

ガイドブックを手に入れていざ内房総アートめぐりへ出発! 「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」作品鑑賞レポート<PART 2>市原市編(後編/内田未来楽校→上総牛久駅周辺→市原湖畔美術館ルート)

内房総アートフェス

2024.05.01

ガイドブックを手に入れていざ内房総アートめぐりへ出発! 「百年後芸術祭-内房総アートフェス-」作品鑑賞レポート<PART 2>市原市編(後編/内田未来楽校→上総牛久駅周辺→市原湖畔美術館ルート)

ノスタルジックな雰囲気の木造校舎では圧巻の大型作品を展示 廃校を訪ねること3軒目。ほかの二つの小学校と同じように内田未来楽校も100年近くの歴史を持つノスタルジックな木造校舎です。地域住民・支援者を中心としたNPO法人「報徳の会・内田未来楽校」のもと、里山ハイキング、展示会、朝市、こっこ市など、子どもからお年寄りまで楽しめる行事が盛んに開催されています。 中には二つの作品があります。一つめは、角文平さんによる《Homing》。たくさんの凧が舞う空間に大きな惑星?のような星が鎮座しています。 上総地方には、生まれた子どもの健康を願い、端午の節句に凧を贈る風習があるそうです。「空高く舞い上がる姿に子どもの未来を重ね合わせたのだろう。けれど凧が自由で力強く見えるのは、糸の先にいつでも帰って来られる安心な場所があるためだとも思う」と角さんは語ります。この地域の子どもたちの拠り所であっただろう古い木造校舎の中に惑星と凧のインスタレーションを創造し、思い出の地を目指して大小の袖凧が集まってくる姿を表現。 一貫して資本のエコシステムをテーマに作品を制作しているイ・ビョンチャンによる《クリーチャー, 2024》。とにかく巨大!消費生活で大量に廃棄され、環境汚染や生態系の破壊などを引き起こしているビニールやプラスチック素材を作品に用いてそれらを発光させ、動かし、奇妙な生き物(クリーチャー)を生み出しています。どこからか空気が送り込まれて、萎んだり膨らんだり。待ったなしの環境汚染問題をここで突きつけられます。 校舎の隣にあるのが「内田未来カフェ」。地域のボランティアのマダムがコーヒーを入れてくれました。おやつも出してくれてしばしほっこり。一度は取り壊されそうになったというこの学校ですが、地域住民が一体となって守り続け、「いちはらアート×ミックス2014」でアートを展示する場としてまた返り咲いた素敵な場所。「あなたたち取材にきたの?たくさん宣伝してね〜」と頼まれたので、ぜひ立ち寄ってお買い物やカフェを楽しんでくださいね! 地域の人々から愛される昔ながらの商店街をめぐる さて、市原市の個人的ハイライト、上総牛久駅周辺エリアにやってきました。ここは養老川の船着場や荷揚げ場と、東京湾~太平洋の陸路との交点にできた宿場町で、道路がマスの角のように直角に曲がる宿場町特有の街道が残ります。約100年前に上総牛久駅ができてからは商業の中心地として発展してきました。近年は「アートのまちいちはら推進ビジョン」のモデル事業として、「牛久リ・デザインプロジェクト」を実施しています。 上総牛久駅から20メートル離れた場所に広がる牛久商店街には、古くから続く和菓子屋や肉屋、金物屋、蕎麦屋、寿司屋、文房具屋、呉服屋、氷屋、薬屋などが軒を連ねます。ノスタルジックな商店街好きの筆者としては、本当に地域の人々からの愛を感じる魅力的な商店街だと感じました。 豊福亮《牛久名画座》 かつてパチンコ屋として使われていた空き店舗の空間を、20世紀後半の美術史家E. H. ゴンブリッジの著書『美術の物語』に登場する世界の名画の模写で埋め尽くしたのは豊福亮さん。パチンコ屋時代の賑やかな店舗を想像しながらも、美しい絵画を前にまるで美術館にいるような優雅なひとときを過ごせます。 そのお隣にある柳建太郎さんの《KINETIC PLAY》も中に入ると素晴らしいガラスの世界が広がっています。千葉県印西市の印旛沼近くにある柳建太郎さんの工房「アトリエ炎」を牛久商店街にそのまま移転した作品とのこと。真っ暗な空間の中には柳さんご本人がいらっしゃって、ガラスを動かしながら作品解説をしてくれました。土・日・祝日はガラス細工ワークショップを開催しているとのことです。 ゴブレットやデキャンタなどの酒器を使ったクレーンやタワー、風車など、繊細かつユニークな発想でつくられた遊園地のような世界に魅了されました。本当に素晴らしい職人技。 終始ユーモラスな柳さん。  Artdex「世界の9人の光のアーティスト (2019)」に選ばれるなど、世界のライトアートを牽引している千田泰広さんの《アナレンマ》は、ぜひ人のいない時間にじっくりと鑑賞してほしい作品です。手作業で立体的に編まれた膨大な量の糸と、光を用いたインスタレーション作品ですが、まずは心を無にして無数の光が飛び交う幻想的な空間をお楽しみください。 続いて、空洞や余白、日常的には意識されないような「間」や「境界」を、形にとどめにくい素材を用いて再構築し空間を満たすような作品を制作している大西康明さんによる《境の石 養老川》。 銅という素材を用いて表現された養老川は下から見ても上から見ても美しく、もともと店のインテリアだったであろう大きな鏡や白い鳥が舞う大きな絵画もあいまって実に幻想的な空間となっています。ぜひ階段の上からも見てみてください。 以前は何屋さんだったかわからない店舗に展示されている作品もありますが、こちらは現在も営業する「東屋精肉店」。沼田侑香さんによる《MEAT SHOP/JAPANESE SWEETS SHOP》が展示されています。 沼田さんは、忘れたくないノスタルジックな風景や時間軸が残されている牛久商店街の精肉店と和菓子屋で作品を展開しています。「デジタル社会を示唆するようなコンピューターグラフィックのイメージを現実世界に再インストールした」とは沼田さん。吊るされたグラフィカルな加工肉の向こうで店主さんが笑顔で働いている光景がなんとも微笑ましかったです。コロッケやメンチカツも絶品だそう。※《MEAT SHOP》のみ月・火・水曜日定休 岩沢兄弟による《でんせつのやたい》は、「モノ・コト・ヒトのおもしろたのしい関係」を合言葉に、人や組織の活動の足場となる拠点づくりを手掛ける兄弟が、地域の家電販売や修理を支えてきた家電販売店「フコクデンキ」を舞台に、「でんせつのやたい」と題した屋台型の作品を展示しています。見たことがあるようでないような不思議な電気関連グッズ。ちょっと欲しくなります。 ※ 火・水曜日/第1・3日曜日定休 ところで、牛久商店街を歩いていると営業中の各店舗前に写真と言葉がプリントされたのれんが目に入ります。これは市原市牛久商店街活性化事業の一環として、牛久商店会・牛久奉仕会が、千葉大学ベンチャーの株式会社ミライノラボと千葉大学生と連携し、「アート×広告」ののれとして制作されものだそうで、一つひとつ読んでいくだけでも牛久商店街愛が感じられるのでぜひ注目してくださいね。 そして、薬屋「いとう」さんの前に気になるお知らせが!最近ここにあったオレンジ象の「サトちゃん」が誘拐されてしまったそうです。早く帰ってきてくれますように。 上総牛久駅に戻り、栗真由美さんによる《ビルズクラウド》をじっくり見ると牛久商店街のさまざまなお店がプリントされたランプでした。「さっき行ったお店だ!」「このお店の前通った〜」とアートめぐりを振り返るひととき。栗さんのコメントも素敵です。 「私は駅で展示したいと希望した。駅を利用する人々をお迎えできる場所で、作品を通じて『いってらっしゃい』『いらっしゃい』『お帰りなさい』と地元住民の皆さんと同じ瞬間に立ち会えたら幸せだと思ったからだ」。 上総牛久駅にも藤本壮介さんによるトレイを発見。個室の中に木が植栽された《緑があるトイレ》、空に向かいそびえ立つ《塔のトイレ》、やわらかな黄色に包まれた《菜の花+ 切通しのトイレ》、緩やかな外階段を上がると高さ3.5mの屋上から列車が走る様子を一望できる《階段のトイレ》の5つのユニークなトイレを自由に使用できます。電車で移動される方は、待ち時間をここで過ごすのもいいですね。 上総牛久駅を出発し、市原湖畔美術館へ。途中、上総久保駅近くでも感動的な菜の花畑に出会うことができました。 鈴木ヒラク《Warp》 国境を超えてつながること、絆を結んでいくこと。市原湖畔美術館の企画展へ。 すっかり日が暮れてしまいましたが市原湖畔美術館は土・祝前日は19時まで開館しているのでセーフ。✳︎公開時間:平日10:00~17:00、土・祝前日9:30~19:00、日・祝日9:30~18:00(会期中は火曜定休、最終入館30分前) 市原湖畔美術館は千葉県一の貯水面積を誇る高滝湖に臨む自然豊かな美術館で、現代アートを中心とした企画展や地域・子どもに開かれたワークショップなど多彩なプログラムを展開しています。ドラマやMVにも使われるユニークな建築や、隣接する「PIZZERIABOSSO」での旬の食材をふんだんに使った食事も楽しめます。 美術館内外には恒久作品も多数あります。エントランスの吹き抜けにどっしりと立ち、酸素と二酸化炭素を交換する「肺胞」をモチーフにした木の形をしたKOSUGE1-16さんによる《Heigh-Ho》は、日が暮れてからの、呼吸をするように明滅するライトアップも幻想的です。 KOSUGE1-16《Toy Soldier》 市原湖畔美術館名物といえばこちらの兵隊さん。人がいるときはピシッと立って監視をしていますが、人目を盗んでは膝を曲げて休んでしまう怠け癖があります。 エレクトロニクスを使用したガジェット的な作品の制作から活動を開始し、インスタレーションや映像などへ活動の場を広げるクワクボリョウタさんによる《Lost Windows》。地下ホールの壁面いっぱいに投影された窓枠は、光がつくりだす木立の影が角度によって大きさを変えながらゆっくりと回転を続けます。 市原湖畔美術館では現在、「内房総アートフェス」の一環として企画展「アートを通じて<わたし>と世界が交差(クロス)する」が開催されています。(〜6月23日まで) 千葉県の中央に位置する市原市は、全国・世界から移り住んだ数多くの人々を受け入れ、人口の50人にひとりが海外にルーツを持っていると言います。本展は、市原に暮らす多様な民族的バックグラウンドをもつ人々が共に生きる社会を希求するプロジェクトで、彼らの母国から招いたアーティストたちが、ワークショップやリサーチ、インタビューを通して生み出した作品が展示されています。出展作家は、ディン・Q・レ(ベトナム)、リーロイ・ニュー(フィリピン)、リュウ・イ(中国)、チョ・ウンピル(韓国)。それぞれの国の歴史・文化・風土、そしてこの地で暮らす人々の人生や思いに光を当て、鑑賞者の想像力を開花させてほしいという願いが込められています。 ベトナム人アーティスト、ディン・Q・レさんによる《絆を結ぶ》は、国境を超えてつながること、絆を結んでいくこと、世界の繋がりを感じさせる温もりに満ちた作品です。 ベトナム戦争で国を出て移民として暮らした経験を持つディン・Q・レさんは、市原に生きるベトナム人にインタビューを重ねる中で、いかに彼らが故郷の家族を思い、人と人とのつながりを大切にするかを知りました。この地で新たなつながりが生まれることへの願いを込めて、ベトナムと市原で集めた古着を、日本人とベトナム人、さまざまなルーツをもつ外国人が協働して巨大なキルトへと縫い上げ、インスタレーションとして展示しています。 ✳︎本展のために市原に3月17日より1週間滞在していたディン・Q・レさんですが、ベトナム帰国後、脳卒中により4月6日にご逝去されました。ディン・Q・レさんは出展作《絆を結ぶ》の完成を、「私はアイデアを出したけれど、一切、手を動かすことはなかった。これはベトナムと市原のコミュニティによってつくりあげられた共同作品だ。私のまったく新しいチャレンジだった」と心から喜んでいたと言います。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 リュウ・イ[劉毅]《はじめまして》 市原に住む中国人のライフストーリーの聞き取りを通して、異国の地で自らの固有性を保ちながらも、居場所を求める中国人の魂の旅を、中国古来の水墨画の技法を活かしたアニメーション作品として描きだしています。 独特な青を使ったインスタレーションを中心に、映像作品などを手がけるチョ・ウンピルさんによる《私の青》。青は、朝鮮半島に住む人たちにとって特別な色だと言います。織り手と織り手の交差点をネットのように編むことで無から有を生み出す様子を示しています。ネットワークがネットを語源とするように、本作品は、作品を取り巻く環境や観客との関係を紡ぎ、さらに海を介した長きにわたる日本と朝鮮半島の交流へと思いをつないでいく。韓国と日本の平和への願いが伝わる壮観な作品です。 身に着けることができるウェアラブル・アートから大規模なインスタレーションまで、多彩な作品をつくるフィリピンの作家、リーロイ・ニューによる《多次元港としてのバレテ》。何千本ものペットボトルと竹でつくりあげたという作品は、美術館の吹き抜けスペースを支配しているかのようでした。 現在の地球規模での環境問題に警鐘を鳴らす作品でもある本作ですが、こちらもディン・Q・レ作品同様に、約4000本のペットボトルを用いて、市原に暮らす多様な人々とともに作り上げたそうです。 「多文化共生社会に向けて、世界と<わたし>がつながる契機となることを願う」。そんな企画展でしたが、さまざまな国のアーティストが一つの願いを掲げ、それぞれの表現を通してメッセージを発信する。そんなことができるのはアートだからこそ。 そして、百年後を想う芸術祭であることを考えた時、「今よりももっと世界がやさしくつながっていてほしい」。そんな想いに駆られました。争いは今この瞬間も世界各地で起こっていて、多くの命が奪われています。大切な人を想う気持ちと同じように、みんなが他者とやさしさでつながることができたら、100年後の世界は今よりも希望がある気がします。 今回、レポート記事のために二日間かけて約90作品のアート作品を駆け足でめぐりましたが、最低でも3日間は必要でした。いや5日間かも(笑)。千葉県は自然豊かで食も美味しい場所。その豊かな土地のめぐみを味わいながら、アートをゆっくり堪能することができたなら、それがベストです。作品を通じて千葉の魅力を知ることができる。そんなアートが盛りだくさんなこともあり、そこから新たな千葉を発見することもしばしば。地元の方であれば、知られざる我が街のルーツや歴史を知る機会になり、もっと千葉が好きになるかもしれません。 千葉のそれぞれの地域の営みに美を見いだした作品の数々が、たくさんの人の心に届きますように。そして、来場者のみなさんにとって、少しでも未来への希望が持てる機会となりますように。 Photo:Eri Masudatext :Kana Yokota 

ストーリー一覧へ

寄附・協賛企業

内房総アートフェス

株式会社ヤマト、シティライフ株式会社、株式会社樹住宅、株式会社まんだのファーム、株式会社上野工業所、株式会社アルファ商事、中央産業株式会社、中央航運株式会社、カーセンターファースト株式会社、協友工業株式会社、赤星工業株式会社、大成建設株式会社、平野コンクリート工業株式会社、株式会社ユニペン、医療法人社団白金会、株式会社オンフェイス、有限会社花金、オープンロード合同会社、株式会社千葉銀行 五井支店、学校法人三和学園 福増幼稚園、学校法人斎藤学園 青葉台幼稚園、共立化成株式会社、医療法人社団高原会、日本管財株式会社、医療法人社団直樹会、出張牛久商店街、株式会社トロンマネージメント、日本航空株式会社

公益財団法人朝日新聞文化財団

 

株式会社京葉銀行、株式会社千葉興業銀行 五井支店・辰巳台支店・国分寺台支店・光風台支店、太陽工業株式会社、医療法人鎗田病院、みどり産業株式会社

いちかわ芸術祭

白子藝術祭

栄町百年後芸術祭