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終了:トークセッション『アートとツアー』

2024.5.19 | 木更津市

木更津の広大な自然干潟に着目し、東京湾に残る干潟をリサーチしてその風景や生物を題材とした映像作品を展開している作家、槙原泰介によるトークセッションを開催します。

写真:槙原泰介「干潟を歩く」ツアーの様子

見たことのない景色を見る、食べたことのない味に出会う、知らない言葉を聞く・話す・・・そして住まいに戻る。人間にとって、このようなツアー(旅行)という娯楽はいつ生まれたのでしょうか。内房総アートフェスに参加している中﨑透(富津エリア)は地域住民の方々へのインタビューを元にしたツアー型の作品を、槙原泰介(木更津エリア)は作品関連のイベントとして干潟を歩くツアーを開催している作家です。このトークイベントでは美術批評家の近藤亮介氏をお迎えして旅行・ツアーの起源を参照しつつ、アートとツアーの効果、ツアー形式の作品の共通点や違い、地域との関係性についての話をします。

<開催概要>
日時:2024年5月19日(日)13:00~14:30
会場:木更津駅東口 インフォメーションセンター2F
入場無料・予約不要(定員50名)

<登壇者>
近藤亮介(美術批評家/ランドスケープ史)
中﨑透(内房総アートフェス参加作家/富津エリア)
槙原泰介(内房総アートフェス参加作家/木更津エリア)

槙原泰介

1977年広島県生まれ、美術家。千葉県在住。2003年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。2009 –2011年文化庁新進芸術家海外研修員として渡英。「修復」や「修景」を方法とし、特定の空間や環境そのものを相手とする槙原のインスタレーションには、人工物と自然物の両方が同居している。作品がそうあることは、その場所が持つ歴史や時間もまた、自然「的」・人工「的」なものという、不完全で補完し合った関係であることを露にする。2020年に東京湾の干潟を中心としたリサーチを開始し、昨年木更津市に移住。干潟で自然と芸術の関係性を考えるアーティストと研究者によるプロジェクト「Art and Tidal Flats」を立ち上げた。 他、近年の展覧会に「それぞれの山水」(駒込倉庫、2020年)、「都会化された荒野で」(南相木村山荘 、2022年)、「アーバン山水」(kudan house 、2023年)、「都会化された荒野で」(SUNDAY、2023年 )などがある。

中﨑透

1976年茨城生まれ。美術家。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。現在、茨城県水戸市を拠点に活動。言葉やイメージといった共通認識の中に生じるズレをテーマに自然体でゆるやかな手法を使って、看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せず制作を展開している。2006年末より「Nadegata Instant Party」を結成し、ユニットとしても活動。2007年末より「遊戯室(中﨑透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わる(-2021)。2011年よりプロジェクトFUKUSHIMA!に参加、主に美術部門のディレクションを担当。近年の主な展覧会に「越後妻有 大地の芸術祭 2022」(新潟)、個展「FICTION TRAVELAR」水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城)など。

近藤亮介

1982年大阪市生まれ。美術批評家、キュレーター。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン美術学部(The Slade School of Fine Art)卒業。日本学術振興会特別研究員、ハーバード大学デザイン大学院(Harvard Graduate School of Design)客員研究員(フルブライト奨学生)を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学教養学部助教を経て、現在、東京藝術大学大学大学院国際芸術創造研究科非常勤講師。
専門は美学芸術学・ランドスケープ史。日英米の絵画論・造園研究を軸に、理論と実践の両面からランドスケープを生活環境として読み解く活動を展開している。

編著に『セントラルパークからの東京の公園を見てみよう』(東京都公園協会、2023年)、企画・キュレーションに「アーバン山水」(kudan house、2023年)などがある。

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槙原泰介作品「オン・ザ・コース」の干潟コースを歩くバスツアーです。作家と各回のゲストと共に湿地・干潟を歩き、その魅力に迫ります。定員15名、参加費無料。コースは今回特別に設定されており、ツアーでのみ歩くことができます。 <開催概要>日程:2024年3月30日(土)、4月13日(土)、28日(日)、5月11日(土)時間:13:20~15:00(バス移動時間を含む)ゲスト:3月30日(土)山田悠(アーティスト)4月13日(土)石川初(ランドスケープ・アーキテクト/慶応義塾大学教授)4月28日(日)盤洲干潟をまもる会5月11日(土)伊東多佳子(環境美学/富山大学芸術文化学部准教授)歩く場所:盤洲干潟参加方法: peatix 事前予約制(各回定員15名、無料) Peatix お申し込み ご予約の上、出発の5分前までには紅雲堂書店にお越しください。ツアーバス乗車時に作品鑑賞パスポート、エリア鑑賞券、「オン・ザ・コース」個別鑑賞券いずれかの提示が必要になります。※紅雲堂書店の作品をご覧になってからツアーに参加されることをお勧めします。<バス運行スケジュール> 13:20 紅雲堂書店 発13:45 干潟コース入口 着 → 干潟を歩く(50分程度)14:35 干潟コース出口 発15:00 紅雲堂書店 着ツアーは干潮時刻に合わせてありますが、足元が少し不安定な場合もございます。歩きやすく汚れても良い靴・服装でのご参加をお勧めします。予約サイトにある注意事項をご覧の上ご参加ください。》本ツアーの関連作品(百年後芸術祭-内房総アートフェス-)