アート

角文平

日本

1978年福井生まれ。現在は東京を中心にアジアでも活動をする日本人のアーティスト。角の作品の本質は日常の再発見である。角はいつも生活の中に在るありふれたものをパズルのように組み合わせることで、本来の機能や内容をずらし、新たな意味を生じさせようとする。角が作り上げる作品は 時折、現代社会においての闇ともとれる重めのテーマを取り扱うが、そのとらえ方は分析的で常に明るくユニークである。その姿は一見すると玩具のように見えるポップさや、老若男女が理解しうる日常的な姿でうまく表現されている。仏人美術評論家クレリア・ゼルニック氏が角の作品を「軽さと重みの共存」が「現代社会の見えない矛盾や不条理を明らかにする」と評したように、角が作品に込める「軽やかな飛躍」はアートが果たす社会の役割を明確に指し示す。アートフェアや国際的なグループ展へも積極的に参加し、国内外の美術関係者から注目されている。