ストーリー

参加アーティストのインタビューや、アート・食・音楽に関する対談の様子、芸術祭のめぐり方やアート作品のご紹介など、百年後芸術祭にまつわるストーリーをお届けします。

フラム海苔ノリ通信Vol.4

内房総アートフェス

2024.05.03

フラム海苔ノリ通信Vol.4

4月27(土)、雨でしたが「おにぎりのための運動会!」挙行。旧里見小学校の豊福亮さん監修の《里見プラントミュージアム》で開会式。 豊福亮が手がけた《里見プラントミュージアム》での開会式(EAT&ART TARO《おにぎりのための運動会!》)Photo by Osamu Nakamura Photo by Osamu Nakamura Photo by Osamu Nakamura 玉入れに参加し、白鳥公民館での「時速30kmの銀河の旅」の観劇です。雨は11時頃から上がり、「おにぎりころがし」「綱引き」はグラウンドでやれたそうで、観劇のあと旧里見小のキッチンで待望のおにぎりを食べました。おいしい。5月18日(土)にもあるのでぜひご参加を!》詳細・参加申込はこちら 時速30kmの銀河の旅《終着駅2024》Photo by Osamu Nakamura 午後2時頃、木更津市の干潟にSIDE COREの《dream house》を見に行きました。アクアラインの手前にある島のような洲に実際の1/5くらいの、かつてメンバーの木更津市に住んでいた高須咲恵さんの家を再現したもので、写真では本物のように見えるのですが、実際は小さいもので、実に楽しい。 SIDE CORE 《dream house》Photo by Osamu Nakamura この干潟にはホソウミニナが無数にいるし、小さな蟹を見つけていくとピタッと止まって分からなくなる。槙原さんの干潟ツアーはさぞ楽しいだろうと思いました。夜は菜の花プレーヤーズの集会に行きました。 槙原泰介の作品《オン・ザ・コース》に関連した干潟ツアー 菜の花プレーヤーズ集会 北川フラム

フラム海苔ノリ通信Vol.3

内房総アートフェス

2024.04.15

フラム海苔ノリ通信Vol.3

4月14日(日)。いつものように品川駅で朝食を摂り、一服して内房線で、今日は五井駅から車で上総牛久駅へ。 藤本壮介《里山トイレ》Photo by Osamu Nakamura 岩沢兄弟《でんせつのやたい》 藤本壮介さんのトイレは男1、女5、共用1で合理的だった。沼田侑香さんの肉屋さんと和菓子屋さんの作品と岩沢兄弟の電気屋さんの《でんせつのやたい》(電設の屋台)は牛久の商店街です。早期だったので肉屋さんでコロッケとアジフライは買えず、和菓子屋さんで買った梅餅と桜餅は相変わらず旨かった。 大西康明《境の石 養老川》 大西康明さんの《境の石 養老川》は旧信用金庫内に一つひとつの石から型取りした銅の花弁が無数に空間に流れているような作品で、不思議な感覚でした。 柳建太郎《KINETIC PLAY》Photo by Osamu Nakamura 印西市の漁師でもある柳建太郎さんは人も知るガラス細工の名人ですが、商店街に工房を構えていて超絶技巧は見ものでした。壁に掛けられた時計と、時計の機械だけ剥き出しの20個ほどが、妙にガラスに合っていると感心しました。 豊福亮《牛久名画座》Photo by Osamu Nakamura 千田泰広《アナレンマ》Photo by Osamu Nakamura 豊福亮さんの《牛久名画座》も見応えがあります。千田泰広さんの《アナレンマ》の無数の意図と光の交錯は驚くべきものでした。 笹岡由梨子《Animale(アニマーレ)》 Photo by Osamu Nakamura 笹岡由梨子《Animale(アニマーレ)》 Photo by Osamu Nakamura 旧平三小学校で前回見れなかった笹岡由梨子さんの《Animale(アニマーレ)》は三体のオブジェ。それぞれに鍵盤楽器、ラッパ、太鼓が組み込まれていて、目と唇の映像が映しこまれている…と言っても何も説明にならない…けれども「教えてくれや、労働」という言葉をkeyに三体とも動物の必死で哀切のある、しかしユーモアともとれる訴えによって見る者の気楽な気分を揺さぶってくれる、お勧めの作品です。 森靖《Start up - Statue of Liberty》Photo by Osamu Nakamura ソカリ・ドグラス・カンプ《Peacetime》 森靖さんの木工房は作品が出来上がり始めていました(※会期中公開制作する作品)。ソカリ・ドグラス・カンプの鉄作品は完成して、グラウンドに展示されていましたが気持ちのよい出来でした EAT&ART TARO《SATOMI HIROBA》/塩田済シェフのホットサンド Photo by Osamu Nakamura 昼ごはんはベーコンホットサンドと、いちごミルクとパン。みんな上出来のおいしさでした。 ディン・Q・レ《絆を結ぶ》(市原湖畔美術館)Photo by 田村融市郎 市原湖畔美術館では、安田菜津紀さんの、日本に住んでいる外国人のお話です。皆さん、熱心に聞いていました。 梅田哲也《上架》Photo by Osamu Nakamura 梅田哲也《上架》 最後は木更津市です。梅田哲也さんの作品は旧市役所跡の車庫兼物置きで、ガラス球、網、バケツ、ロープや石や貝殻と現世での鳥の声は、飛行機の爆音が空間の中にあるのを、私たちは詩を読むように回るのですが、これが楽しい。グラウンドにはネットが絡まった立方形のポールがあって、そこから見上げる飛行機は印象的でした。 増田セバスチャン《Primal Pop》 駅のインフォメーションセンターで増田セバスチャンの仕事を見て帰りです。気持ちの良い晴日、特に旧平三小学校での桜は見事でした。 旧平三小学校の桜 北川フラム